あなたが持つ魅力や美しさを、より華やかに表現できるのは目元です。女性はわずかな目元の変化一つで、見た目の印象を大きく変えることができます。もちろん、アイメイクだけで美しさを表現することもできますが、大切なのはベースとなるもともとの目元です。
一重まぶたと二重まぶたでは、まぶたの構造が異なります。ですが、埋没法と呼ばれる手術なら、一重まぶたを二重まぶたと同じような構造にすることが可能です。
この記事では、切らずに二重まぶたをつくる「埋没法」について、その特徴やメリット・デメリット、注意点のほか、二重まぶたが完成するまでの流れなどを解説します。
一重と二重で違いが生まれる「まぶたの構造」
一重まぶたと二重まぶたは、構造が異なります。まぶたを持ち上げるときに使われる筋肉は眼瞼挙筋といい、まぶたの下の部分(縁)にある瞼板という軟骨につながっています。眼瞼挙筋が収縮し、その力で瞼板が引っ張られることでまぶたが開く仕組みです。
二重まぶたは眼瞼挙筋が枝分かれしており、瞼板と皮膚につながっています。眼瞼挙筋が皮膚にもつながっていると、眼瞼挙筋が収縮したときにまぶたの皮膚も引き上げられ、折りたたまれることで二重まぶたになるのです。
一重まぶたは眼瞼挙筋が枝分かれしておらず、瞼板とはつながっていますが、皮膚とはつながっていません。よって、眼瞼挙筋が収縮したときにまぶたの皮膚が引き上げられないため、二重のラインが形成されないのです。
切らず(切開せず)に二重をつくる「埋没法」とは?
「埋没法」とは、まぶたの皮膚の折り返す位置を糸で固定し、二重の癖をつける二重まぶたの代表的な手術です。糸で留めるだけなので傷は糸を埋め込む箇所のみで、傷跡が残ったり大きな腫れが生じたりすることもありません。ご自身の目元を生かし、自然な二重まぶたを形成できるのが特徴です。
埋没法のメリット・デメリット
埋没法にはメリット・デメリットがあります。下記に挙げるメリット・デメリットを確認してから、ご自身に埋没法が合っているのか、カウンセリングで治療適応の判断をしてもらいましょう。
埋没法のメリット
- ダウンタイムがほとんどない(術後4日目からアイメイクできる、長期休暇がなくても手術できる)
- 手術時間が短い(10~20分程度なのでお仕事帰りでもできる)
- 傷跡が目立たない(傷は小さな赤みなので十分カバーでき、10日~3週間で赤みは引く)
- もとに戻すことができる(イメージと異なる場合は、留めた糸を外して二重ラインを消せる)
- ご自身の目元を生かした自然な仕上がりになる
- 切開の手術費用より安い
埋没法のデメリット
- 永久的ではない(瞼が厚い、幅の広い二重にするなどの場合、糸が外れてもとに戻ってしまうことがある)
- 埋没法が適応でない人もいる(瞼が厚い人)
- 二重の幅に限界がある
- 皮膚のたるみは解消できない
- 皮膚表面に糸の結び目が出てきて目立つ可能性がある(瞼の皮膚が薄い、異物反応が強い場合など)
慶友形成クリニックの「埋没法」
埋没法は二重まぶたの代表的な手術の一つで、多くの美容外科で行われています。ここでは、当院で行っている埋没法の特徴やこだわりをご紹介しましょう。
特徴
埋没法の術式には瞼板法・挙筋法の2つがあり、当院では、瞼板法(4点固定)を採用しています。瞼板法は、瞼板と皮膚を糸でつないで結ぶ方法です。最も生理的で、まぶたへの負担・ダメージが少ないという利点から採用しています。
こだわり
私たちが行う埋没法(瞼板法)は、自然な皮膚の折り返しを作ることで違和感なく仕上げる方法です。仕上がりを自然にするために、糸の固定の仕方やテンションのかけ具合にこだわり、細かく丁寧に調整しています。
ほかにも以下のようなポイントにこだわって、美しさを最大限にまで引き上げ、あなたの満足度をより高めていきます。
●腫れを引き起こさない、長引かせない
●ライン消失のリスクを最小限にする
●将来的に悪影響をおよぼさないような医療材料を使用
埋没法が完成するまでの流れ
ここでは、埋没法が完成するまでの一般的な流れについてご紹介します。
なお、カウンセリングはとても重要なステップです。聞きたいことやわからないことなどがあれば、遠慮なくご相談ください。また、カウンセリングを受けたからといって、埋没法を必ず受けなければいけないわけではありません。カウンセリングでお話しするのは、あくまでも治療適応の判断であり、治療プランのご提案です。十分ご納得いただいたうえで、埋没法を受けるか否かをご検討ください。
まずは埋没法が適しているかなどの診察が必要です。そのために事前のご予約をお願いしています。
診察から手術までどの程度の日数がかかりますか?という質問を多く受けますが、混雑状況や予約状況によっても違ってきます。通常、特に問題がなければ最短で1週間程度で埋没法を受けて頂くことは可能です。
しかし、血液検査の結果が出るまで3、4日の日数がかかりますので余裕を持ったスケジュールを計画しましょう。
カウンセリングのご予約はお電話、メールでお取りください。
- 当クリニックは東京本院(船堀)と神戸院(三宮)にございます。
ご予約の際はどちらでの診察を希望かお知らせください。 - ご予約はお電話でもメールでも可。
- 事前のご予約は必須。当日でも空きがあればご案内は可能です。
お悩みや仕上がりの希望からお伺いします。今のまぶたの状態から埋没法が適しているか診察し、理想的な治療方法を提案させていただきます。その後、具体的な治療方法や注意事項、ダウンタイムやリスクなど細かに説明いたします。カウンセリングのお時間は概ね30分程度です。
治療内容に応じて見積書を作成します。治療事例などはその際にご覧いただくことが可能です。
- 診察当日は問診表の記入、カルテの作成などがございます。ご予約時間の10分前までにお越しください。
- カウンセリングのお時間は概ね20、30分程度です。
- メイクなどは通常通りして頂いてかまいません。
- アイプチに関しては必要に応じて除去していただく場合がございます。
- ご自身がイメージされるモデルさんなどの写真などがあれば是非ご持参下さい。
カウンセリング後、しっかりとお考えください。その上で埋没法を受けるか否かご判断下さい。美容医療はすべて自己決定です。あくまでご自身がどうなりたいかということで決定してください。私たちは治療を斡旋することは一切致しません。
もちろん、埋没法に対し不安や疑問があれば何度でもカウンセリングさせていただきます。
ご手術、血液検査のご予約をお取りください(メールやお電話でも可能です。)
埋没法を未検査で実施する美容外科もありますが、当クリニックではすべての美容外科手術において必ず血液検査を実施します。それは感染の予防、腫れ・内出血に影響を及ぼす止血時間の測定など、皆さんにとって必要な検査であると考えているからです。一般的な健康診断と手術で必要な血液検査とでは検査する項目が違いますので、血液検査は別途必要です。
- 血液検査(カウンセリング当日に血液検査が可能です。)
- ご手術の手続き(ご予約の確認、ご手術前後の注意事項、持ち物、お支払い方法などについてご説明致します)
当日は担当医と再度カウンセリングを行います。二重のラインなど最終確認し、手術室に入室いただきます。
埋没法の治療そのものは30〜40分程度です。鏡で仕上がりの状態を確認し終了になります。
- 埋没法に強い痛みはありません。最初の麻酔の注射後に痛みを感じることはありませんのでご安心ください。
手術後、腫れや内出血を最小限に止めるために10分程度アイシングをおこないます。
ご手術後の注意事項やお薬の説明をします。ご不明な点やご気分など問題がなければお帰りいただけます。
- 術前のカウンセリング、埋没法の実施の手術、術後の安静、全て含めて60〜90分程度を目安にお考えください。
埋没法の手術後1週間以降で診察させていただきます。傷跡、二重まぶたの形状など仕上がりに問題はないかなど総合的にチェック。満足度を含め問題がなければ埋没法の完成です。
「埋没法」手術当日の流れ
ここでは、私たちが行う埋没法の手術内容についてご案内します。
埋没法の実際
ここでは、私たちが行う埋没法の実際の手術内容についてご案内します。
実際にどんな仕上がりになるのかということをしっかりと手術の前にシミュレートし、希望する二重まぶたの幅や形のデザインを描きます。このデザインで仕上がりが決まりますので慎重かつ丁寧に確認しながら行います。
局所麻酔をまぶたに注射します。個人差はありますが極細の針を使いますので通常激しい痛みを感じることはありません。また、麻酔の痛みは注射針を刺す痛みだけではなく、麻酔時に薬剤を浸透させる際の痛みも感じるのでゆっくりと丁寧に浸透させていきます。
糸を通したり、結び目を埋没させるための固定口を作成します。メスで1㎜程度皮膚を切開しますが、この切開は傷として残ることはありません。当クリニックはダブルノット法を採用しており、切開だけではなく、結び目(ノット)を速やかに収めることができるよう処理します。
埋没法で行う糸を通します。基本的には2ループ、4点固定で二重まぶたを作ります。しっかりと瞼板に糸を通し、ラインを安定させる位置で固定します。使用する糸は生体適合性に富んだアレルギー反応の少ない糸を使用しており、非常に安全性に優れています。
一度、二重まぶたの状態を確認します。仕上がりに問題がないこと、まぶたの開きや動作に異常がないこと、希望している二重まぶたになっていることを確認し、ノット(ライン安定のための結び目)を作成します。
埋没法のダウンタイム期間や注意事項
どのような手術でもダウンタイムと呼ばれる期間があります。埋没法のダウンタイムは具体的にどれくらいの期間で、どのような症状があるのか、注意することはあるのかなどを見ていきましょう。
ダウンタイムの症状や期間
・痛み – 気にならない程度(痛み止めのお渡しあり)
・腫れ – 翌日の朝が一番腫れやすい(浮腫んだような腫れが3~4日程度)
・内出血 – 青あざのように現れることもある(しばらくすると吸収され消失する)
・目の違和感 – ゴロゴロ感やつっぱり感(数日で慣れる)
これらの症状が気になるのは、おもに術後3日間程度です。なお、内出血などはアイメイクで十分カバーできます。アイメイクは、炎症を引き起こさないために術後4日目以降に始めると安心です。
また、術後1週間以降には検診があります。その頃には腫れなどもほとんど引き、完成に近い状態になります。
ダウンタイムの注意事項
ダウンタイム中は、以下の点に注意して過ごしましょう。
・当日と翌日は目元を冷やす(アイマスクのお渡しあり)
・当日はシャワー浴のみ
・できるだけ頭を高くして過ごす(重力の影響で腫れが下がるようにするため)
・術後1週間は運動やお酒をできるだけ控える
・パソコンや携帯電話の使用、本を読むなどの際、長時間下向きの姿勢にならないようにする(腫れが目の周囲に溜まりやすくなるため)
埋没法に関する疑問や不安にお答えします。
古い糸を必ず取る必要はありませんが、糸が確認でき、本人の希望があれば取ることも可能です。
二重埋没法なら慶友形成クリニックへご相談ください
埋没法は、自然な二重まぶたをつくる手術の一つです。切開が必要ないため、手術時間やダウンタイムが短い点がメリットですが、永久的ではない点や、まぶたが厚い人には適応でない点などがデメリットといえます。
埋没法について理解したうえで、気になることやお悩みがありましたら、ぜひ慶友形成クリニックにご相談ください。
埋没法
埋没法は糸を使ってまぶたの皮膚の折り返す高さを固定し、二重の癖をつける二重まぶたの代表的な手術です。糸で止めるだけなので大きな腫れを生じることなく、傷跡も残さず美しく自然な二重まぶたを形成することができるのが特徴です。
上眼瞼切開(全切開)
「一重まぶたを二重まぶたにしたい」「今の二重まぶたの幅をさらに広げたい」「まぶたのたるみが気になる」「二重の幅が狭くなった」など、こんなお悩みは、切開法による二重まぶたの形成術で解消できます。
眉毛下切開
まぶたのたるみ(特に目尻側のたるみ)を取って若々しく目元を蘇らせたい。アイリフト手術・眉毛下切開は、眉の直下からまぶたの皮膚を切除し、引き上げることで目元のたるみを改善させることができます。
目頭切開
目頭切開は、内側に広がりをもたせる事でぱっちりと大きな印象を与え、表現力も豊かな目元になります。単体での治療もできますが二重まぶたの手術(埋没法・切開法・眼瞼下垂など)と組み合わせて治療することが多いです。