鼻中隔延長

鼻中隔延長
丸い鼻先、短い鼻。様々な鼻の悩みは
「鼻中隔延長」が解消する!!

鼻中隔という鼻腔を左右に仕切る壁となる軟骨を移植することで、鼻の長さを延長したり、向きを希望の方向に変えることができます。
「鼻先が低く丸みがある」、「鼻先の向きに変化を加えたい」など、単に鼻を高くするのではなく、形や向き、長さなど細かな矯正をしたい方に向いているのが「鼻中隔延長術」です。

鼻中隔

鼻中隔延長というのは、鼻中隔と言う両側の鼻の穴を隔てている壁としてある軟骨組織を、延長する、長くすることによって鼻先の形や鼻先の向きを自由に調整し、あなた好みの鼻を形成する鼻の美容整形手術の一つの手法です。
鼻中隔を延長には主に耳介軟骨や鼻中隔軟骨や肋軟骨を使います。

こんな方にお勧め

  • ブタ鼻を改善したい
  • 鼻尖を下向きに伸ばしたい
  • 鼻尖が上を向いていて鼻の穴が目立つ
  • 自家組織を使って安全に自然な仕上りの鼻にしたい
  • 上品な鼻にしたい
  • 鼻が小さいので鼻を伸ばして 存在感のある鼻にしたい

鼻中隔延長の実際

STEP-1デザイン・局所麻酔

カウンセリングで決めた鼻の形状になるように切開線を描き、鼻を細かく計測します。中心点などがずれることによって歪んだ鼻先になってしまうこともありますので、鼻中隔延長におけるデザインのフローは非常に重要です。
デザインが完了したら鼻全体に局所麻酔の注射を行います。全身麻酔(もしくはラリンゲルマスク麻酔下)であらかじめ眠っている状態ですの麻酔の注射の痛みを感じることはありませんのでご安心下さい。

STEP-2切開・鼻尖形成

切開し鼻尖部の余分な組織を取り除きます。

STEP-3鼻中隔軟骨の採取

鼻中隔軟骨を採取します。

STEP-4鼻中隔の延長・固定

採取した鼻中隔軟骨を予定している鼻の形状に合わせて加工します。加工が完了したら、鼻中隔にしっかりと固定し鼻中隔を延長します。

STEP-4縫合・ドレッシング

仕上がりに問題がないことを確認し傷を縫合します。
術後はドレーンを挿入し、血腫や腫れを予防する処置を行います。両側の鼻の穴に出血防止、変形防止目的でスポンジを挿入し、表面からは鼻のギプスでしっかりと固定します。

鼻中隔延長術の麻酔際

鼻中隔延長術の麻酔方法は局所麻酔ではなく、全身麻酔もしくはラリンゲルマスク下による麻酔が必要です。

鼻中隔延長術の術後検診

鼻中隔延長術の術後の検診は以下の通りです。術後検診はあくまで標準的なものです。状態によっては変わってきますので医師の指示通りにご来院いただくことを推奨しています。

  • 翌日ドレーン、鼻に挿入しているスポンジの除去、傷跡のケアを受けていただきます。鼻のギプス固定は抜糸までそのままにしていただく必要がございます。
  • 7日後縫合している糸を抜糸します。
  • 1ヶ月経過観察のために診察を受けて頂きます。
  • 3ヶ月最終チェックです。問題がないこと、仕上がりに満足していることを確認し終了します。

鼻中隔延長のリスク・問題点

鼻中隔延長に関わらず治療においてはさまざまなリスクが存在します。
大切なのはそのリスクに対する早期対応と、早期対応できる技術があるということ、何よりリスクを起こさない対策がとられているということです。

– 腫れ・閉塞感

術後は強い腫れを引き起こします。手術するのは鼻先なのですが、腫れは目元周囲にまで広がります。表面上の腫れだけではなく、内部の鼻腔粘膜も強く腫れますので一時的に鼻で呼吸する際に閉塞感を感じることがあります。

腫れが落ち着けば解消しますが、閉塞感が強い方などにはレティナ等を処方し症状の緩和に努めています。

– 感染

他の治療のように切開するだけ、組織を取り除くだけの治療と違い、自家組織を取り出して移植するという作業があるため感染のリスクは高くなります。症状としては強い腫れ、創部の赤み、痛みなどを引き起こします。一般的には内服や点滴治療で様子を見ますが、最悪の場合、取り除く必要があります。

当院では感染のリスクを引き越さないよう手術室の清浄度にこだわっています。扱い医療材料・医療器具の滅菌化、術野の消毒の徹底だけでなく、クリーンルームの規格を取得し、室内の落下細菌等をすべて除去した徹底的な衛生管理下で運営する手術室を使用しています。美容外科でクリーンルームの規格を取得しているのは国内で当院だけです。

– 血腫

鼻中隔延長の術後に出血が起こり、内部で血液が溜まって血腫を作る可能性があります。血腫は自然に吸収されますが、鼻中隔延長の仕上がりに影響を及ぼす場合もあります。

当院では術後の固定・ドレッシングを徹底し、ドレーンという専用の極細の管を挿入することで血腫を作らない、作らせない対策を取っています。

– 鼻先の歪み

軟骨を移植して鼻先を伸ばす鼻中隔延長において、皮膚の厚みや硬さ、軟骨そのものの強度が低いと、延長した軟骨に別方向の力が加わり、曲がってしまうリスクがあります。軟骨の強度というのは診察で判断できない部分もあり、延長量が多くなればなるほど歪みのリスクが高くなります。

当院では徹底したカウンセリングを行い、どの程度の延長が可能なのか確かな情報を伝え、その上で治療可能な形状等を具体的にアドバイスしていますのでご安心下さい。

– 傷跡

オープン法で治療した場合、傷跡は残りますが、丁寧な縫合を行って段差を作らないようしっかりと対処していますのでご安心下さい。

鼻中隔延長に関する
疑問や不安にお答えします。

FAQ
鼻中隔を延長することで鼻先の形や向きを変えることができるというのは理解できました。延長するために軟骨を使うということですが、どの軟骨が長持ちするなどメリットや特性があるのでしょうか?

鼻中隔延長で使用する軟骨は、基本的に鼻中隔軟骨を使う方法を推奨しています。
第一に鼻中隔軟骨を用いる理由は、鼻中隔軟骨は元々が平な板状であるため非常に扱いやすく、加工しやすく、変形しにくいなどの特性があります。
鼻中隔軟骨だけでは足りない、すでに鼻中隔軟骨が使われていて延長する軟骨材料が足りない場合などは耳介軟骨や肋軟骨といった軟骨を用います。

様々なリスクがあることは理解しました、ただ寝ているときに無意識にうつ伏せになったり
顔を手で書いてしまったりするのが不安です。
手術後、鼻先に負担がかからない良い方法はあるのでしょうか?

鼻にはギプス固定していますので基本的に負担はかかりません。みなさん意識されているでしょうから、特に問題となるようなことはございません。

鼻の形についてコンプレックスがありますが、仕上がりのイメージがわきません。
これはクリニックでシミュレーション等で仕上がりの感じは見られるのでしょうか?

カウンセリングでは実際に写真を撮影し、あなた自身の顔写真を使って具体的な仕上がりの鼻について丁寧にご説明いたします。安心してご相談ください。

外科的施術をするとよく腫れるとお聞きしています。
特に鼻が晴れると目立ちますし、そこに包帯を巻けばやはり目立つと思います、私はフルタイムで仕事をしていますので、有休をどれほど使っても1週間が限度です。1週間でいつもどおりの仕事復帰は可能でしょうか?
もしくは、年末、GWなどを利用して、どの程度回復時間を見ていればよいでしょうか?

鼻中隔延長の手術は、包帯を巻いたりすることはありません。術後は鼻の穴にスポンジを詰め、表面からはギプスで固定します。鼻の穴のスポンジは翌日に抜去し、鼻のギプスは7日後の抜糸の際に取り除きます。その時には不自然な状態ではありません。
また、現在はマスクを利用する方が多いので、長期間束縛されることではありません。7日後の抜糸が終われば普通の生活に戻れるとお考えください。

現在大学生です。顔全体にコンプレックスがあり、特に鼻の形に自信がありません。
鼻の穴がやや上向きになっていていわゆるブタ鼻に近いのですが、鼻の高さはあります。
その場合には、穴の向きだけを変える、鼻先を伸ばすなどピンポイントの治療は可能なのでしょうか?

可能です。どのような鼻の仕上がりを望むのかということでも違いますが、鼻中隔延長によって鼻先に変化を加えることで鼻の印象は大きく変わります。

鼻中隔延長とプロテーゼ挿入の違いが正直いまいちわかりません。
両者はどのような違いがあるのでしょうか?またそれぞれのメリットとデメリットを簡単にお教えいただければ幸いです。

鼻中隔延長は、鼻先の形(高さ、丸み、鼻先の向きなど)を細かく調整することができます。
一方プロテーゼの挿入は、鼻根部(目と目の間部分)の高さを調整し鼻筋を通す治療です。
プロテーゼについて詳しくは こちらをご覧ください。
また、両方を組み合わせて治療することも可能です。


隆鼻術(プロテーゼ)

隆鼻術は、人工軟骨(シリコンプロテーゼ)を鼻に直接挿入し、鼻の形と高さを整え、思い描く美しい鼻の高さ・形状を手に入れることができる鼻の整形の代表的な治療の一つです。

隆鼻術(ゴアテックス)

「眉間部分、おでこの部分から鼻を高くしたい」「全体的に彫りの深い印象に変わりたい」。そんな方に向いているのがゴアテックスを使った隆鼻術です。

隆鼻術(自家組織)

鼻を高くしたい、でもプロテーゼなどの異物、人工物で治療するのは嫌」そんな方には自家組織(グラフト)を使った隆鼻術がおすすめです。

鼻中隔延長

鼻中隔延長は、鼻中隔と言う両側の鼻の穴を隔てている壁としてある軟骨組織を、延長する、長くすることによって鼻先の形や鼻先の向きを自由に調整し、あなた好みの鼻を形成する鼻の美容整形手術の一つの手法です。

鼻尖形成

鼻尖形成は鼻先の丸みの原因である皮下脂肪など余分な組織を取り除き、耳介軟骨等を移植して、美しい鼻へと仕上げる鼻の整形では代表的な手術です。

鼻翼縮小

「小鼻が広がっている」「鼻の穴を小さくしたい」など、小鼻の悩みは鼻翼縮小で解消することができます。

鼻骨骨切り

鼻骨骨切りは、大きな鼻、広がっている鼻、鼻の根本が太くて鼻筋がしっかりとしすぎている男性的な鼻に対して、骨(鼻骨)を直接狭くすることで鼻筋を狭め、美しい鼻に変えることができます。

プロテーゼ抜去

プロテーゼ抜去では、隆鼻術を受けた鼻を元の状態に戻すことが可能です。